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お伝えしたいメッセージをちょっと気軽に読んでもらえるように「こばなし」風に仕上げたページです。 |
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インターネットで「ちょっと法話?」
「聞法」(もんぽう)という言葉があります。
仏教で伝えられる教えを、色々な法話などをとおして「聞いていく」ことが大切である、という意味です。
浄照寺は「真宗大谷派」(本山=京都・東本願寺)という宗派ですが、特に私共の宗派では、この「聞く」という行為がとても大切にされます。
お寺はその為の場所であり、空間であり、また「聞法道場」(もんぽうどうじょう)という言葉で表現されます。そして、「皆さんで一緒に講師の方からのお話を聞きましょう」と呼びかけております。
しかし、それがなかなか難しいのも現実かもしれません。
「そういうお話が聞きたくても忙しくて行けない」
「お寺は敷居が高くて行きづらい」
「檀家ではないから行ってもいいのか迷う」
そんなお声も耳にしました。
そこで浄照寺では「ホームページでちょっとお話、みたいにできないか?」と思いこのページを作りました。
堅苦しくなく、「小話(こばなし)」風に書いています。
時々、仏教の事から話が脱線するかもしれませんが、そこはホームページ上のご愛敬ということでご容赦を…
vol.1 … 『体くん・心さん』
私達は普段の生活の中で元気になったり、疲れたり、テンションが上がったり下がったり、とにかく毎日色々な「浮き沈み」というか、アップダウンがありますよね。
「ただの疲れ」ならぐっすり寝れば回復することもあるでしょう。でも、
「疲れてるわけではないけど何だかやる気が出ない」
そんな時ってありませんか?
逆に
「○○したいけど体が今一つ動かない」
そんなこともありませんか?
私達は、自分の「体」や「心」を自分のものだと思っていないでしょうか。
自分のものなら話は手っ取り早い。自分の思うように動かせばいい。
でも、自分の思い通りに体と心が動かない時もあります。
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体(からだ)くんは元気に毎日『新陳代謝』というお仕事を一生懸命してくれています。だから我々は日々健康に暮らせます。
でも、がんばり屋さんの体(からだ)くんはあまり自分の事を話してくれません。
だから我々はついつい無理に体(からだ)くんを働かせてしまいます。
心(こころ)さんはとってもマイペース。
たからいきなり「イケイケ」になったり「ウジウジ」になったりします。
ホントは優しい心(こころ)さんなのですが、時々意地を張って言うことを聞いてくれません。
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これ、一つのたとえ話です。
要するに、私達の体や心はもしかしたらそれぞれ別のものなのかもしれません。
自分の「心」だけが先走ってしまうと、体の思わぬ不調を見逃してしまうことがあります。だから時々自分の体に
「今、疲れてるか?」「無理してないか?」
と声をかけてやることも大切ではないかと思います。
それはすなわち、仕事やお付き合い、プライドや見栄といったものさえも捨てて自分の体をいたわってやるということです。
また、自分の「心の声」に耳を傾けることも大切です。
「自分の心の声に耳を傾ける」とはどういうことでしょう。
それは一日の内、10分でも20分でもいいので、自分だけの静かな時間を持つということです。忙しくて時間が取りづらくてもお風呂に入る時や寝る前なら少しくらいはゆっくりと自分の時間を取れるのではないでしょうか。
テレビや携帯は切って、目を閉じてゆっくり長く深呼吸をしてみましょう。そうすると思いがけない「自分の気持ち」や「心の声」が聞こえてくれるかもしれませんよ。
いずれにしても、自分の体と心をもっともっと大切にしてあげましょう。
現代人はとかく体や心にムチを打ちすぎです。あんまり大切にしないと、そのうち、体くんと心さんが怒ってあなたに反逆してくるかもですよ。
仏教を開いたお釈迦様の言葉に
「自灯明」(じとうみょう)
という言葉があります。
これはお釈迦さまが亡くなる時(入滅<にゅうめつ>といいます)に周りにいたお弟子さん達に伝えた言葉です。
「お釈迦様、あなたのような偉大な方を失ったら私達はどうやって生きていけばいいのでしょう」
と悲嘆にくれるお弟子さん達。それに対しお釈迦様は
「迷った時は正しい教え<法>を拠り所にしなさい。そして自分自身をよりどころとして生きなさい」
と教えられました。
すばらしい教えだと思いませんか。
お釈迦様ほどの偉大な方が「私の教えだけを守れ」と言わず「何より自分自身を頼りとしなさい」と教えられているのです。
本当の意味で自分を大切にすることは周りの人を大切にすることに繋がります。
皆さんの「体くん」と「心さん」こそ大切なことを教えてくれる先生なのかもしれませんね。
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vol.1 『体くんと心さん』
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