No.1 浄照寺さんは昔から今の場所にあるお寺なのですか?(50代・女性) |
浄照寺は現在は新潟県小千谷市にありますが、もともとこの地で始まったお寺ではありませんでした。
浄照寺の初代、つまり開祖は北面の武士(京都で宮中の護衛をする武士)でした。名前は小林主膳之正光吉といい、出家した後に「浄願坊」を名乗り、後鳥羽上皇第二の皇子・善性上人の弟子となったのがはじまりであると。記録が残っています。
そして1619年
(元和五年)に浄照寺は当時の片貝の主立(発起人)の要請によって新潟県内の分水という所の砂子塚より移建してきました。
寺としては600年以上の歴史がありますが、今の場所に寺として成り立ったのは今から約390年前のことでした。
詳しくは「当山の歴史」のページをご覧ください。 |
No.2 お寺の方はどのように呼んだらいいのですか?(70代・男性) |
お寺間の場合、各宗派、各地域によって呼称は様々です。
寺院の代表の方は「じゅうしょくさん」「ごえんさん」「ほうじょうさん」「おっさま」「おしょうさん」「ごぜんさま」と様々ありますが、
真宗大谷派寺院では下記のような呼称で呼んで頂いています。
・寺院の代表=「じゅうしょく」(住職)
・住職の次の代、つまり後継者=「とういん」(当院)
・住職の配偶者=「ぼうもり」(坊守)
・当院の配偶者=「じゅんぼうもり」(じゅんぼうもり)
基本的には上記のように呼んで頂ければ問題無いと思いますが、仏事や行事の時以外の普段はあまり堅苦しくならずに親しみのある呼び方をして頂くのも良いかもしれませんね。
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No3. お寺にも所属されているグループがあると聞いたのですが?(60代・女性) |
浄照寺は真宗大谷派(東本願寺)の寺院です。
※東本願寺のホームページへ
真宗大谷派には全国の地域別に区分けされたに30ほどの「教区」(きょうく)というものがあり、この教区には別院(べついん)と呼ばれる、会社でいうところの支社のようなものがあります。そしてこの教区の中にさらに「組」(そ)という地域ごとの寺院のグループがあります。真宗大谷派の全ての寺院はこのいずれかの教区なり組なりに所属して様々な活動を行っております。
浄照寺は
三条教区・十二組(じゅうにそ)
の所属寺院です。詳しくは下記、三条別院のホームページをご覧ください。
※三条別院のホームページへ
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No4.住職さんや当院さんは毎日どんなお仕事をされているのですか?(30代・男性)
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私(当院)について。
よく、「お寺って普段何してるの?」と聞かれる事があります。
もしかすると、「お坊さん」というのは葬式や法事でしか見かけない、もしくはほとんど見たことが無いという方も多くいらっしゃるでしょう。
ですからそのような疑問を持たれるのもなるほど、当然かもしれませんね。
「月忌参り」というものがあり、大よそ、ほぼ毎日、色々な檀家さんのお宅にお伺いしています。これはそのお宅のご親族の「月命日」に当たる日に読経に行く、というものです。ですから、この読経を依頼されたお宅には月一回、必ずお邪魔しています。
色々な檀家さんの中では当然、月命日はバラバラ。ですからほぼ毎日、2~3件くらいはどこかのお宅に「月命日」の読経に行っています。
その他に週末ともなると「○○回忌」のご法事が入ります。お仕事されている方は土日がお休みの方が多いので、ご法事はほぼ100%週末になります。
そして少し時間が空いてお寺に戻ってくると、掃除。
境内には草や木が生えていますので当然草取りや清掃をしないとドンドンお寺は荒れてしまいます。また、本堂や庫裏(住居スペース兼来客スペース)も放っておくとホコリだらけになったり蜘蛛の巣が張ったり。気は抜けません。
また、近隣の同じ宗派のお寺さんの行事に参勤(お仕事として伺うこと)したり、会合があったり、別院(会社でいえば支社のようなもの)の会議に出たり…
そして当然、仏教のことやお経のことなど、自ら書籍を読んだりして学習しないといけません。「日々精進」です。
これらの日々の通常業務の合間に檀家さんのお葬式が入ったら予定を調整しなければなりません。「檀家と菩提寺」である以上、ご葬儀は必ずお勤めさせて頂いてます。
ですから、お坊さんにとって基本的に『完全な休日』というものはほぼありません。
(お寺の規模によって若干の差はありますが)
しかし、「忙しい」「仕事がある」というのは有り難いことだと考えています。
護るべき寺がある。
お付き合いできる檀家さんがいる。
考えるべきことがある。
これはとても幸せなことなのかもしれませんね。
※詳しくは「日々のお仕事」のページをご覧ください。
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